●従業員不足感は64.7%も離職率は減少傾向/介護労働安定センター

(公財)介護労働安定センターは7月10日、2023年度「介護労働実態調査」結果を発表した。事業所の従業員不足感は「大いに」「やや」不足も合わせ、64.7%で依然として不足感が強い。特に、訪問介護は「不足」が(大いに、やや含め)約8割。採用率は、訪問介護員、介護職員をあわせ16.9%で2年連続で前年度比増、離職率は13.1%で同減。
離職率が低下傾向にある事業所では理由として「職場の人間関係改善」が最多の63.6%。続いて、「残業削減、有給休暇所得促進、シフト見直し等を進めた」45.6%、「職場で介護の質を高めるための意識共有」37.8%など。調査は、介護分野の人材確保・育成などのため、介護事業所と労働者を対象に実施。
https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/2023_jittai_chousagaiyou.pdf

ポイント!
人手不足が深刻な介護業界において(公財)介護労働安定センター発信の「介護労働実態調査」結果は興味深く、他の業界でも参考になる知見が多いのではないかと感じました。
事業所側の従業員の採用・定着促進の取組みと労働者側の満足度やニーズが上手くリンクしているところが多く、この調査が長年続けられ発信されている理由の一つなのかなと思います。
https://www.kaigo-center.or.jp/report/jittai/