「・・・労働政策上の大きなエポックになるはずであった2020年は、年初めから世界的に急速に蔓延しパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症への緊急対策が続々と打ち出される中で始まることとなった。本稿では新型コロナウイルス感染症への緊急対策として打ち出されてきている政策を分析することを通じて、今後の労働政策の方向性を考えてみたい。」
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/column/002.html?mm=1581
ポイント!
濱口氏は大きく3つの施策(①雇用調整助成金の要件緩和策、②テレワーク推進、③小学校休業等対応助成金とフリーランス労働対策)から見えてきた労働政策の背景と問題点について論じています。
①非正規労働者に対する保護の拡大政策の一環としての位置づけ。
②テレワークに対する労働時間規制の在り方の見直しの必要性。
③「雇用類似の働き方」に対する政策実施の経緯と今後の展開。
いずれも緊急対策から見えてきた国の労働政策のホンネを分かりやすく解説されているなあと感じました。