●『企業のキャリア形成支援施策導入における現状と課題』JILPT研究報告No.223

企業におけるキャリアコンサルティングの活用状況に関する調査を実施しました。
その結果、企業の従業員に対する能力開発の意欲は高い一方で、キャリアコンサルティング、ジョブ・カード、セルフ・キャリアドック等の各種キャリア形成支援施策の導入率は低く、一定のギャップがみられました。従業員数が多いほど支援施策の導入率は高かったこと、45歳以上比率が低いほど、また新卒正社員採用数が直近3年間で増えているほど各種キャリア形成支援施策の導入率は高かったこと、などが分かりました。

https://www.jil.go.jp/institute/reports/2023/0223.html?mm=1848

ポイント!

キャリア相談の仕組みの無い企業の特徴として①販売やサービスの業種、②従業員数が少ない、③創業年が古い などが挙げられています。またこれらの企業がキャリア相談を行わない理由を「労働者からの希望がない」としている点について、JIPTは労働者の相談希望やニーズが企業内のキャリア相談で解決する内容のものではない可能性があると指摘されているところが気になりまして関連の研究成果を読んでみたところ下記の調査報告に辿り着きました。

https://www.jil.go.jp/institute/reports/2017/0191.html