●人手不足対策は賃金改善で/鎌田 耕一2023.08.14 【労働新聞】

 令和6年4月1日以降、「自動車運転の業務」は年間の時間外労働時間の上限が960時間になる。これに伴い「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)も改定された。上限規制適用により、トラックドライバーの人手不足はさらに深刻となり、なんらかの対応を行わなかった場合、6年度には輸送能力が約14%(4億トン)不足すると指摘されている。
 トラックドライバーの年間労働時間は全職業平均より約2割(400~450時間)長い。4年度の過労死等の業種別労災補償状況によると、脳・心臓疾患は前年度に引き続き、請求件数・支給決定(認定)件数ともに「道路貨物運送業」が最多となっている。長時間労働の原因の一つは、発着荷主の積卸し場所での長時間の荷待ち時間、荷役時間にあり、荷主対策は待ったなしである。以下略…

https://www.rodo.co.jp/series/154073/

ポイント!

鎌田先生はこの続きで、トラックドライバーの低賃金の原因にも切り込んでおられます。
曰く業界には荷主との交渉力が弱い中小企業が多く低い運賃・料金に押さえられていること。
今年7月国土交通省は荷主企業・元受け事業者への監視体制強化の一環として「トラックGメン」を創設しました。総勢162名とのことですが、まずは改善が必要と思われる荷主由来の問題に関する情報収集を早急に進めて頂きたいです。

https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001620339.pdf